翅「かぁさま! とぉさまとお散歩行ってくるね−」
ネ「ヤコ、少し出掛けて来るぞ」
弥「ん、行ってらっしゃ――わ、ぶっ! ん、やぁッ」
翅「あ―っ! とぉさまだけかぁさまにむぎゅーや、ちゅぅってしてずるい!! シナもシナもぉ――!」
弥「……ハイハイ、ほら、むぎゅ−。で、んちゅ。っと」
翅「んっ、くふふふ」
ネ「ふむ。どれ、我が輩も……」
弥「あんたはさっき勝手にしたでしょ!! もうっ、埒が空かないから出掛けるならとっとと出掛けなさい!」
翅「は−い!」
ネ「……チッ、」
*
翅「うあっ! ……とぉさま、シナ、だっこしなくても、もう、じぶんであるけるのよ!!」
ネ「フハハ、良いからさせておけ。我が輩がしたいからやっているのだ」
翅「ん−……あ! とぉさま、すとっぷストップ!!」
ネ「ム?」
翅「うんん、あっうぅ――っ! と、どかない−っ!!」
ネ「……シナ?」
翅「う……っ、なぁにっ? とぉさま……」
ネ「その木に咲いている花が、欲しいのか?」
翅「うんっ! かぁさまに、あげ……る、のっ!」
ネ「そうか………」
翅「あぁ−っ、とぉさまがとっちゃだめぇ−! シナがとらなくちゃぁ、だ、め、なのぉ……!」
ネ「ム、」
翅「シナがとって、かぁさまにっ、あげるの! ぷれぜんと…なの……っ、」
ネ「ふむ………」
ひょいっ、
翅「う? ……むぅー。とぉさま! なんでかたぐるまするの!? シナ、てつだわないでって、いった!」
ネ「フハハ、言っただろう? 我が輩、好きでやっているだけなのだと」
翅「……むぅ?」
ネ「つまり――貴様の意思など、我が輩には全く関係がない。という事だ」
翅「そぉなの?」
ネ「そうなのだ」
翅「ふぅん……」
*
翅「かぁさまただいまー!」
弥「あ、二人ともお帰りっ!」
翅「かぁさま、ハイっ。これあげるっ!」
弥「わ―っ、ありがと翅那。これ、シナが取ってきてくれたの?」
翅「うんっ、……っと、と――」
弥「と?」
翅「とぉさまがね、ちょ―っとだけ、てつだってくれた……」
弥「……ふぅん、そうかぁ―。ふふっ……」
ネ「?」
翅「ほ、ほんとにちょーっと、なんだよ!?」
弥「ハイハイ、ありがとうシナ。――ネウロも、ありがとね!」
翅「……うむ」
弥子以外が皆ツンデレで、DVと笑いの絶えない家庭がいいなぁーという妄想。
こちらはそのうち、地の文を加えるかも知れない。