竹見さまより77777hit記念に頂きました。


『Bird in flight』の竹見さまより77777hit記念に頂いたお話デス!

ある日、吾代君がパチンコをしていると、大当たりがでました。
「は?77777?ナンダコリャ!」
デジタル表示がありえない桁を示しています。
その時、大音量と共に、雪崩のようにパチンコ玉が台から溢れてきました。
「ウワーッ!」
吾代君は、パチンコ玉に乗って、どんどん流されていきます。
「っつーか、ありえねえだろ、コレ!」
叫んでいる間にも、どんどん流されていると、やがてザーッという音が聞こえてきました。
「ま、まさかこのパターン…滝ィ?」
いいえ、マンホールの蓋があいていたのです。
「うわああああぁぁぁっ…」
*****
「気がついたか?」
「どわあっ」
そこにいたのは、怪しげな兄弟でした。
「これだけのパチンコ玉があれば、100万円は下らない。対価に、土産をやろう。さっさと選んでもらおうか」
兄らしい男の指差す方を見ると、
そこには大きなつづらと小さなつづらが置いてありました。
吾代君は、少ない記憶を頼りに、思い出しました。
「ち、小さい方だ!」
「そうくると思ったよ。りょーかい」
弟らしい青年は、小さなつづらを吾代君に持たせると、そばにあったスイッチをピコっと押しました。
すると、吾代君のいた床が、急に、ばねのように真上に飛びました。
「どわああぁっ」
*****
気づくと、吾代君は、自分の勤め先の事務所に居ました。
「目覚めたか、雑用」
声をかけてきたのは、吾代君の上司の化け物です。
「道に落ちていたのを、わざわざ拾ってやったのだ、感謝しろ」
「あ、ああ。すまねえな」
いつになく親切な化け物に、吾代君は不審の念を抱きます。
「何があったのか話せ」
いつもと違う化け物の様子に首をかしげながらも、吾代君は、今日の出来事を話しました。
「そのつづらとやらを開けてみろ」
化け物の言葉に、吾代君が従ってみると、
「うわっ!ナンダこりゃ!」
中からは黒髪の三つ編みが出てきました。
慌てて放りだすのを、化け物は空中でキャッチすると、それを何故か壁に付けました。
何でそんなものが壁に付くのか、疑問に思いましたが、世の中には知らない方がいい事があるのを、吾代君は知っていたので、
「あばよ!」
と叫んで帰っていきました。
なので、その後、地下の兄弟が、一人の女の子に、ご飯と引き換えに化け物の弱点を聞き出そうとしていた所を、同じようにパチンコ玉の流れに乗ってやってきた化け物に散々な目にあわされていた事は知らずにすみました。
めでたしめでたし

以上、竹見様からの素敵な頂き物第二弾、77777hitお祝いに頂いたSSデス!
童話パロは大好物なので、頂けて嬉しかったでございますよー!
キリ番でお祝いを頂くって初めての事なのでこそばゆいやら、嬉しいやらです!
竹見さま、本当にありがとうございました! これからも宜しくお願いしますv