テーマ:やっつけメディアミックス


  1. ネウロに薬売りっぽい台詞回しをさせてみた – 『モノノ怪』簡易パロ。会話集。
  2. 心中作法 – 『さよなら絶望先生』からネタを借りてみた。
  3. ネウロと弥子に真山と柴田っぽい会話をさせてみた –  『ケイゾク』っぽい会話文
  4. 『ケイゾク』12話を等々力と石垣で再現してみた – 今回のシークレット

総括:未推敲書き下ろしや、会話文の多いやっつけ仕事な月でした。
ステイシーパロのプレ版は、続いた時の為に単発で「parallel」へ。

ネウロに薬売りっぽい台詞回しをさせてみた

壱!

――謎って一体何ぞや?

ネ「謎を構成するのは、「真」「理」そして「縁」……」
弥「(――「縁」……。私とネウロを、出会わせたもの……。)」
ネ「ここでこうして、我々が事件に巻き込まれたのも、この謎と何らかの「縁」がある為。という訳で――」
弥「(やっぱり、これも必然だったのかな……)」
ネ「皆々様の「真」と「理」、どうかお聞かせ願いたく候!」
ネ「……と、先生が先ほどからブツブツおっしゃっております!」
弥「え! 私っ!? あと…えと、という訳で、皆さんのここまでお話を、是非聞かせて下さい!」


弐!

どんな出会いだったかといえば――


ネ「成る程、それが貴様の理か。では――」

――(姿を)解き、放つ!

ネ「いただきます!」
弥「(喰った……! ちょっ……こいつ何か喰ったよ!?)」


おカヨテンションの弥子ってのもまた楽しい。
date:2007.12.11

心中作法

「誰かに発見されれば厄介だ、全てに鍵をかけろ」
「ハイハイっ!」
「ついでに目張りもしておけ。隙間風で家具が傷んではかなわん」
「ん、了解――あかねちゃん、テープ。……よし――っくしゅん!」
「寒いのか? ふむ……寝ている間に風邪等ひかれても厄介だな。ソコに火鉢と炭が有る。火を入れておけ」
「んん……」

「よし――来い、ヤコ」

呼ばれるまま、ソファに座す魔人に近づく。

ばさり、マントのように広げられた事務所備え付けの毛布の中に潜り込めば、くるりと身体に回る柔らかい布地とがっしりした腕。 そのまま横に倒れられ、お腹の上に乗せられるような体制になる。

そうしてしっかと抱きすくめられた状態で数分が経過した時、

「――目覚めた時も、こうして一緒でいればいいな、ヤコ!」
「ん…――」

微笑みと共に返された台詞が、何故か普段よりも朦朧となった頭に染み渡る過程で、弥子は妙な違和感を覚えて薄目を開けた。

その違和感は、言うなればデジャブに近かった。つい最近、弥子は同じ状況を経験したような気がするのだ。

思い出さなければいけない気がする。
それは、何かとても大切な――命に関わるようなことだった筈だ。

かき集める先から霧散して行くような思考を留めようと、目の前の上着に両手で上着に縋れば、一体何をどう勘違いされたのか余計に強く抱きこまれ、息苦しさが増す。


 思い、出せ――厳重な戸締りと目張り。
 何か、すごく大切な――二人きりの密室、練炭。
 ことの、はず――未来で会う約束、睡眠。眠る――ような、やすらかな……死?


無理矢理上げた視線の先でふわりと揺れるものが有った。やたら綺麗な寝顔の向こう、白い壁。

頬に触れる髪が、羽毛みたいで柔らかいなぁ――などと、そんな呑気な事を思う意識の影、艶やかな黒が身を捩り、ホワイトボードには黒い染みがいくつも出来て行く。
ペン先を強くぶつけるようにして殴り書きされたその染みは、同じ単語を繰り返す。

『おきて探偵さん!』 『このままじゃ死んじゃう!』 『これじゃあまるで――』

……あぁそうだ。
――目張りして、練炭を炊いて、未来の約束をし、あの世で別れないように二人一緒の毛布にくるまって縛り付けて……これじゃあまるで。

『心中』……じゃないか!

「ちょ、ちょっとまてえぇっ!?」

背中に回っていた腕を振り解くように半身を起こした途端、くらりと揺れる視界。
そうだこれは、近い距離にドキドキしてるとか、冬眠を前にした眠気とかではなくて――脳における、酸素不足の症状だ。

「あかねちゃん!? 窓っ、まどをぜんぶあけ――、て……」

がばりと半身を起こした所で、力任せに腕をひかれた。
ぐりんと回転した視界の縁で、訝しげに眉を顰めたネウロの顔を最後に、弥子の意識は完全に落ちた。

date:2007.12.11

ネウロと弥子に真山と柴田っぽい会話をさせてみた

※雰囲気で味わってください。

弥「え…! コレっ……」
ネ「ふむ。どうやら貴様の部屋はこの数年、監視されていたらしい。奴らの手によってな……」
弥「知ってて……放置していたの……!」
ネ「当然だ」
弥「ハハハ、何ぁんてね。……実はさ、私も、もう大分前から気づいてたんだ。気づいて……あんたに何も言わなかった」
ネ「ヤコ」
弥「ねぇネウロ、私がいなくなってからの、あかねちゃんのトリートメントは頼んだよ!」
ネ「ヤ――」
弥「私なんでしょ!? あいつらの狙い。……事務所じゃなくて、わざわざ家にだけ色々と仕込んだのだって、
 ネウロは関係ないからだろうし。だから私さえ離れてればきっと、皆は安全だよ。それに――」
ネ「我が輩は、貴様が……」
弥「うん、それも知ってる。だからあんた、狙われてる事を私に伝えなかったんだよね。
 何だかんだで長い付き合いだもん、大体分かるよ!
 ……あんたが、それを伝えた後の私がこんな行動に出るのを予測して、今の今まで黙ってたみたいに。
 ……っと、そろそろ行かなくちゃね。早くしないと、あんたを巻き込んじゃうもん」
ネ「――ヤコ!」
弥「もうっ! 相変わらず人間の心にだけは疎いんだから……。
いい? 私はあんたに生きてもらいたいの!生きて、『あー、もう悔いは無いな―』ってなってから、さ。」

「真山が弥子で柴田がネウロ」という某所の書き込みからつい出来心。
date:2007.12.11

シークレット:『ケイゾク』12話を等々力と石垣で再現してみた。

ケイゾク、『死の味のキス』のラストを等々力と石垣で。

「石垣さんっ、しっかりして下さい石垣さんっ!?」
「……あのさ、等々力、ちょっとだけ……いい?」
「なんですか!!」
「おれ、さ、……キスってしてみたいんだ……死ぬ……まで、に」
「なっ……! 何、縁起でもないこと言って――石垣さん?」
「あ……れ? 等々力、どこ…行ったんだよ……? どこ…に隠れ、て? 先パイまで一緒になって……。
 ……お前…あんまし、大人をからかう、ん。じゃぁ……」
「っ…――!」
「うく、ん。……あぁ、なぁんだ……おまえ。いたんじゃねーか……」
「っ……そうやっていつもいつも私を馬鹿にして! ……覚悟して下さい! このツケは一生かかって返して――石垣…さん?」
「…………っ」
「ねぇ、帰りましょうよ石垣さんっ! 笹塚先輩も、ちゃんと待って――警視庁で笛吹警視や他の皆も……石垣さんっ! 石垣さんっ……!」

「シンナー臭いよ!」が究極の泣き台詞になりかけない状況。
date:2007.12.11



Text by 烏(karasu)